なんと二ヶ月ぶりのエントリ。
書いている「つもり」って怖いですね。
久々のエントリがこんなものというのも寂しい気がしますが、最近のスマートフォンの「投げ売り」に感じる事をつらつらと。
○スマートフォンが安い!
昨年夏ならauのIS01/02、今夏だとdocomoの昨春モデルあたりの投げ売りっぷりには目を見張るモノがあります。
「OSのバージョンアップが端末の選択の条件」なんて時代になっているので、現行OSが選択できない端末が投げ売られるのは必然なのかもしれません。
また、キャリアの思惑として「いい加減スマートフォンに多くのユーザーにシフトして欲しい」というのもあるんでしょうけども、各キャリアのIP接続サービス契約者数とスマートフォンの契約・稼働台数を眺めていると「シフトできない」人の方が多くなってきているのではないでしょうか。
○何故シフトできないのか
理由は簡単で「今のケータイよりいいと思えないから」ではないかなーと。
筆者の友人に意地でも富士通ケータイを使い続けてやる!!と主張しているのが一名いますが、理由を伺ってみると「指紋認証と強固なセキュリティがスマートフォンにはないから」というのが理由だそうだ。
また、最近よく聞かれる質問として「今スマホを買うなら何がいい?」が圧倒的に多い。
その回答として筆者は自分が使っている機種をオススメすることが非常に多いのだが、聞いてくる人ほど買い換えないのだ。
やはり話を聞くと「今のケータイで出来る事が出来なかったら…」という不安や「(筆者のように)しょっちゅう買い換えなんて出来ないからOSバージョンとか勘弁して」と言う。
○増える端末バリエーションとキャリアの見誤ったターゲット層
そしてこうしたユーザーの巻き取りを意識したキャリアとメーカーは端末のバリエーションを増やしていきます。
が、それでも売れない、売れ残る。
何故か、と言えば上述の通りなのだが、変えられないユーザーの声をキチンとくみ取れていないから。
確かに13Mピクセルのカメラに圧倒的な解像度のLCD、高速通信サービス対応で大容量の内蔵メモリは凄いと思うのだけど、それを生かせるだけのコンテンツもインフラもまだこの日本には存在していない。
していてもユーザーの誰しもがその恩恵を受けるわけでもない。
根本的にスマートフォンに既存ユーザーが抱いている不安や不満を取り除く取り組みが足りないから、ハイスペックもロースペックも売れ残る。
確かにGalaxySは昨冬〜今春くらいまでは最強端末だったし、その後継のS IIも凄いんだけど、でもそれだけなんだよね。
REGZA Phoneも当時はまだ珍しい防水端末だったけど、OSはAndroid 2.1だし2.2へのアップデートも「売れ残った頃」で「周りの端末が2.3対応を謳っている頃」に始まった。
IS12TもWindows Phone 7は物珍しさがあるし、端末スペックやカラーバリエーションは一般受けするかもしれないけどコンテンツもサービスもケータイユーザーには響かない状況でローンチしてる。
こんな状況で本当にケータイを携帯電話以上に使っているユーザーはスマートフォンにシフトなんてしようがないと思う。
○で、結果投げ売られる
キャリアとメーカーが想定した端末価格で売れていくのが一番で、明瞭会計よろしく数年前に「通信料と端末価格を別個に」と始まった各種キャリアの料金プランと施策はなんら生きていない。
本当に買って欲しいユーザーに買ってもらえないまま積まれている余剰在庫を眺めながら、キャリア様の補填があるから…と傍観している販売店にも罪はある。
勿論シフトできないユーザーを騙せ!とは言わないのだけど、販売する側にも「移行できない理由」を聞く姿勢をキチンと整えるべきだし、そうしたユーザーに対して多くの知識からオススメをし買わせる努力をしなければならないんじゃ。
結果、投げ売りが始まりキャリアもメーカーも販売店も体力を削る。そして投げ売りに飛びつくのは「スマートフォンが気になるユーザー」ではなく「転売屋」ばかり。
○どうしたら売れるの?
既に答えは書いているのだけど、シフトできないユーザーの声のくみ取りと、それを実現出来るだけの端末とサービスの提供。
そして代替え案を提示できるだけの販売チャネルの確立。
そして、いっその事インセンティブモデルの廃止でもいいと思う。
携帯電話の販売チャネルの仕組みを考えると今日の明日で変わる事は無理だけど、少し先の未来ではそうなってしまってもいいのかな、と。
販売代理店をなくせ!と言うわけではなく、端末に対してのインセンティブの廃止が最も効果的。
汎用OSを各社搭載し、キャリアが土管屋・コンテンツプロバイダになってもユーザー側のアプリケーション追加なりで容易に対応はできる(勿論、インフラ側の整備も必要なんだけど)
今売れている端末の多くがグローバルモデルって呼ばれる日本独自の機能に依存しないモノが多い事も含めると、今スマートフォンを買っていくユーザーはケータイへのこだわりがそこまで多くないとも思えるし、対応していもガチガチにそのキャリアに縛るのではなく、様々なコンテンツ・サービスに対応した端末を提供しつつ、それを使いたいならば必要に応じたキャリアとの契約でいいのではないかなーと。
MVNOやWiMAXに元気があるのもユーザーはコンテンツよりもインフラを選んでいるとも捉えられる。
一番は全てのユーザーの声に対して最適な一台を個別に用意できる事だけど、それは難しいわけだし、スマートフォンのカスタマイズ性をもっと売り出して、かつカスタマイズ例としてケータイに劣らない機能を追加できる事をキャリアが売っていけば、自ずと売れるようになるとも思うんだけどな。
と、まぁ、ざっとこんな感じで。